小さいころ、ぬいぐるみやプラモデルで遊んでいた記憶はないでしょうか。
どんなキャラクターだったか、どんな姿をしていたか。
色や形、名前や得意なことまで、今でもはっきり覚えている方も多いと思います。
空を飛ばせたり、おままごとしたり、変形させたり、ときには自分なりの設定を足してみたり。
お気に入りのおもちゃを動かすこと自体が、ひとつの遊びになっていた記憶があります。
これは、そんな感覚を思い出した、ある短編アクションゲームのお話です。
| 目次 |
|---|
| 『月詠に至る』はどんなゲーム? |
| 眺めているだけでも楽しい、和風ピクセルアート |
| 迷わず遊べる、シンプルなアクション設計 |
| 動かしているだけで楽しい、和風2Dアクションの魅力 |
| 動かす楽しさが残る、短編アクション |
『月詠に至る』はどんなゲーム?
タイトル:月詠に至る
ジャンル:和風ドット絵2Dアクション
プラットフォーム:PC(Steam)
開発・販売:Tortoise Gear bit (開発者X:https://x.com/donnpema6)
価格:700円
ピクセルアートで表現された和風の世界を舞台に、主人公・カエデを操作し、妖怪たちと戦っていく2Dアクションゲームです。
眺めているだけでも楽しい、和風ピクセルアート

本作の世界は、すべてピクセルアートで表現されています。
灯篭が静かに燃える演出や、お城の石垣、月夜に包まれたステージなど、和風ならではの意匠が丁寧に描かれていました。
見た目のかわいらしい妖怪たちも数多く登場し、全体の雰囲気と相まって、往年の和風アクションゲームの世界観を思い出します。
特筆すべきは、プレイヤーが操作する主人公の「カエデ」です。
カエデのアニメーションは、ピクセルアートの雰囲気に合ったキュートな挙動が用意されており、動きを見ているだけでも楽しく感じられます。
和風のピクセルアートで彩られたステージを、カエデが軽やかに駆け抜けていく様子を見ているだけでも、本作の魅力が伝わってきました。
物語は、主人公のカエデが里帰りをするところから始まります。
しかし、故郷の里は、なぞの妖怪たちに占領されていました。
里を取り戻すため、単身で妖怪たちに立ち向かうカエデでしたが、道中では幼馴染のサクラとムラサキが立ちはだかるのでした――。
迷わず遊べる、シンプルなアクション設計
本作は、ステージクリア型の2Dアクションゲームです。
主人公のカエデを操作し、ステージの奥に潜むボスの撃破を目指します。
ダッシュやジャンプを駆使しながら、さまざまなステージを進んでいく構成です。
攻撃方法
攻撃方法は、大きく分けて3通り用意されています。
・通常攻撃
3連続攻撃が可能な、刀による斬撃です。
・手裏剣
手裏剣を投げて遠距離から攻撃できますが、使用時には気力ゲージを消費します。
・ダッシュ攻撃
特定の状態にある敵に対して、タイミングよくダッシュすると、
敵を駆け抜けるような斬撃を繰り出します。
また、敵の遠距離攻撃を、刀で弾き返して反撃することも可能です。
お地蔵様

ステージの各所には、お地蔵様が配置されており、セーブと強化を行うことができます。
セーブは、お地蔵様に触れることで自動的に行われます。
強化できる項目は、以下の3つです。
・体力増加
・気力増加
・手裏剣の強化
強化には、道中で入手できる小判が必要となります。
回復手段として、おにぎりも用意されています。
所持しているおにぎりを使用することで、体力ゲージを回復できます。
ステージの最後には、ボスが登場します。
ピクセルアートで描かれたド派手なボスたちは、見た目のインパクトも十分です。

また、幼馴染とのバトルでは、彼女たちの掛け合いも楽しむことができます。
動かしているだけで楽しい、和風2Dアクションの魅力

実際に遊んでみて、一番印象に残ったのは、カエデを動かしている時間そのものでした。
ダッシュやジャンプは反応が素直。
ボタンを押すと、その分だけキャラクターがきちんと動いてくれます。
ピクセルアートの愛らしさと、前述したアニメーションの豊かさも相まって、ただただ、動かして遊んでいるだけでワクワクする作品でした。
敵の遠隔攻撃を刀で弾き返したり、ダッシュ攻撃で移動と同時に敵を斬り抜けたりと、
刀を使ったアクションには、思わず見入ってしまう場面が多くあります。
操作していて、あらためて刀アクションの魅力を感じさせてくれる作りだと感じました。
また、本作はとても遊びやすい難易度で、プレイ中のストレスはゼロ。
セーブポイントであるお地蔵様もこまめに用意されており、ボス戦前には必ず用意されています。
そのため、ボス戦でも安心してバトルすることができました。
簡単すぎて、歯ごたえがないのでは?と思う方もいらっしゃるかと思います。
ですが、高難易度を売りにした作品が多い中で、ここまで遊びやすさと動かす楽しさを追及している作品は、むしろ貴重だと思いました。
ストーリーは、余白が多いタイプで深くは語られません。


主人公と幼馴染たちの会話も、正直なところ少し突飛で、理解しきれない部分があるのですが、なぜか狂おしいほど好きです笑――開発者の方と感覚が近いのでしょうか……。
動かす楽しさが残る、短編アクション

本作『月詠に至る』は、1時間ほどでクリアできるアクションゲームです。
ですが、遊び終わった後もしばらく触れていたくなる余韻の残る作品でした。
動かしているだけで楽しい。
まるで、子どもの頃に遊んでいたおもちゃのような、そんな懐かしさを感じさせてくれる体験があります。
可愛いドット絵が好きな方、剣戟アクションが好きな方、そして時間がなくて長編をプレイできない方におすすめしたい作品です。
過去に遊んだおもちゃのように、気が付けば手に取って遊んでいる。
そんなふうに付き合っていける作品だと感じました。
引用・参考情報について
本記事で使用したスクリーンショットおよび情報は、以下に基づいております。
ゲーム内スクリーンショット:『月詠に至る』より取得(購入版を使用)
公式画像:Steamストアページより取得
ゲーム仕様・特徴: 『月詠に至る』のSteam公式ページを参考
© Tortoise Gear bit
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本記事は『月詠に至る』の魅力を紹介する目的で作成されており、広告を含む収益モデルのもと運営されるサイト内コンテンツの一部です。
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ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

