2025年11月14日

開発者ウマー氏に聞く!『Fishing The Abyss』誕生の背景

独自のゲーム性を取り入れた『Fishing The Abyss』

廃墟にたたずむロボット、静寂の中で揺れる釣り糸。

そして、深淵から突如として現れる奇妙な生物たち。

『Fishing The Abyss』は未知の深淵×フィッシングが特徴のインディーゲームだ。

このゲームには、二つの大きな特徴がある。
一つ目は、ドット絵制作者「ウマー」氏が手がけるピクセルアート。
深淵に潜む生物たちは、奇妙かつ独創的で、おぞましさすら感じさせる仕上がりだ。

そして二つ目。
現代のタイムパフォーマンス重視の風潮を意識した、放置型ゲームであること。
他の作業をしながらプレイできるため、時間がないと嘆く人でも楽しめる。

このゲームにはデモ版が用意されており、無料でレベル100までプレイ可能だ。

ぜひ一度、その魅力を体験してみてほしい。

ライター/ねりけし

開発者ウマー氏はどんな人?


本作の開発者はウマー氏。
『FAIRY TAIL ダンジョンズ』のモンスタードット絵を担当し、ゲーム業界で活躍するプロのドット絵制作者である。

さらに、インフルエンサーとしても活躍しており、X(旧Twitter)のフォロワーは約6万人。最近ではYouTubeでも活動の幅を広げている。

ドット絵を手がけ、ゲーム開発にも携わるほか、インフルエンサーとしても活動している人物。

今回は、ウマー氏に『Fishing The Abyss』の開発インタビューを、一問一答形式で伺った。ぜひ最後まで見届けてほしい。

※本インタビューは、「umaaaaa studio」のご協力を得て、メール取材にて実施しました。

ゲームの詳細


ゲームタイトル:『Fishing The Abyss』
ジャンル:釣り
プラットフォーム:PC(Steam)
価格:800円 ※無料でプレイ可能なデモ版あり。

人類が滅びたかのような廃墟で、小さなロボットがひたすら釣りを続けるゲーム。
本作は基本的に放置で進行し、縦長の画面設計になっているため、PCでほかの作業をしながら気軽にプレイできる。まるでデスクトップアクセサリーのような存在だ。

プレイヤーは「糸」「リール」「オモリ」「カゴ」 を強化し、より深く、より大物を狙えるようになる。
しかし、カゴがいっぱいになるとロボットは釣りを中断するため、完全な放置では先に進めない。

深淵へ進むほどに変化していく景色を味わえるのも、本作の魅力のひとつだ。

ただ、ドット絵で描かれた奇妙な生物たちは、人によって魅力的に映る一方で、苦手に感じることもあるかもしれない。
購入前に、Steamストアページの「このゲームについて」を確認しておくと安心だ。

ゲームについての詳細は、こちらの記事を確認してほしい。
放置プレイで探る深淵。「Fishing The Abyss」の魅力 – NostalPix

一問一答で語る『Fishing The Abyss』開発インタビュー


──『Fishing the Abyss』の開発を始めたきっかけは何ですか?

ウマー氏:
活動初期の頃から何年も作り続けている作品があります。
ですが、その作品がなかなか完成しないので、完成させるための計画をそろそろちゃんと立てようと考えました。

一度なんかしらゲームを完成させて販売するという経験を得て、計画をより現実的に考えられるようにしようと思ったのがきっかけです。

──本作の開発で特にこだわった点、苦労した点はありますか?

ウマー氏:
この作品は、規格外な縦長のウインドウにしようと思っていました。
結果的にそこを成立させるためにこだわらざるを得なかったですね。
そしてそこが同時に苦労した点です。

縦に長いウインドウのゲームを参考にしようと、色々探してみたりもしてみました。
しかしプレイ部分が縦に長いゲームも、ゲームウインドウ自体は横長で、余白を絵やスコアで埋めたりしていました。
ですので、縦長ウインドウ固有の問題に対する対処など全て自己解決しないといけなかったのが苦労しました。

「もしかしてこのゲームウインドウは、世界初なのでは?」と思うほど色々探しましたが、見つかりませんでした。もし同じような作品があったら教えてください。

──なぜ「アビス」と「釣り」を組み合わせたゲームを作ろうと思ったのですか?

ウマー氏:
画面の下部に配置して、ゲームウインドウが横に広がるタイプの放置系ゲームはたくさんあります。
ですが、ディスプレイの縦幅を圧迫してしまうと結構作業がやりづらいなぁと感じていました。

そこで「縦長のゲームウインドウを画面端に置けば作業の邪魔になりづらいのでは?」と閃きました。縦長のウインドウに合うゲームの内容やテーマを考えた結果、深淵に向かう釣りの絵面を思いついたって感じです。

ただ後から思いついたっていうよりは、元々このテーマでゲームを作りたい思いがあり、それに合う縦長放置系ゲームという枠がうまくはまりそうだったのでそうしたという感じです。

昔から生き物、深海、釣りは僕の好きなテーマでした。

──開発中に「これはヤバい!」と思ったバグやトラブルはありましたか?

ウマー氏:
僕はプログラマー出身ではありません。

ですので、絵の経験に比べるとプログラムの経験が少ないのですが、セーブデータの扱いは慎重にした方がいいというのは元々ありました。
なので、かなり慎重に作ったつもりだったのですが、セーブデータ損失のトラブルがありました。

その時は、ほんとに焦りました。

おかげさまでどのように作ればセーブデータを守れるのか、実感を持って経験させていただきました。

──デモ版で特に楽しんでほしいポイントはありますか?

ウマー氏:
デモ版は、レベル制限がくるまでは製品版と同じ内容でまるまる遊べるものになっています。

セーブデータも何もしなくてもそのまま製品版に引き継がれます。 なので製品版を購入する前には必ずデモ版で感触を確かめて欲しいです。

そんなにすぐには終わらないので、作品が肌に合うか合わないかくらいは、わかるようにはなってると思います。

──『Fishing the Abyss』をどんな人に遊んでほしいですか?

ウマー氏:
僕自身がそうなのですが、世の中にはもう必要ないくらい十分にゲームがあって、どのゲームを遊ぶのか選択するのも簡単じゃないと感じてます。

ゲームは動画や配信などと違って、ゲームを遊ぶだけのためだけに時間を捻出しなければ楽しめないというのが、なかなか自分がゲームを遊べなくなっている理由の一つです。

特に僕はゲームにハマると飽きるまでずっとやり続けてしまうタチです。 そして今の世の中には面白いゲームが多すぎる。

気軽に触ると危険なんです。

仕事や家の事、他のことを並行してやらないといけない私生活の中で、いつのまにか僕はゲームを遊ぶのに覚悟というものが必要になってしまいました。

特にこういう人に、というほど強い想いがあるわけではありません。
ですが、同じような気持ちを持つ人にうまくハマってくれたらいいなと思いますね。

──開発を続ける上で、最もモチベーションになったことは何ですか?

ウマー氏:
何年も作り続けて、まだ完成する予定のない作品を作っている中での制作でした。

規模が小さくて作りたいものがはっきりしているこの企画の中で、コストを可能な限り抑えつつもやりたい事をやって、少ない手数でできるだけクオリティを高くする──
そのために一石三鳥、一石四鳥のようなアイデアを考えるのがとにかく楽しかったです。

小さい規模のプロジェクトだと、自分のやりたいことができないかと思っていました。
ですが、案外できるんだなと作ってて思いました。

──これまで応援してくれたフォロワーや、これから遊ぶ人に向けて、一言お願いします!

ウマー氏:
多少は誰かの役に立たなければと思って真面目に答えてはみましたが、僕のゲームはそんな大した想いはありません。

適当に遊んで飽きたらやめて、世の中にある面白いゲームの息抜き程度に楽しんでくれたら嬉しいです!

──ありがとうございました!

ウマー氏の開発インタビューを通じて、『Fishing the Abyss』に惹かれた人も多いはず。
デモ版は無料でダウンロードできるので、ぜひプレイしてその世界を体感してほしい。

Steamレビューまとめ|プレイヤーの評価をチェック!


🎣「雰囲気がめちゃくちゃ作業に合う&放置ゲームとして丁度よい」
▶PCで作業しながらのプレイが可能。

🌸「絵も音楽も癒されます」
▶チルいBGMと独特のドット絵に癒し効果がある。

🎮「全てのながらゲームファンにおくる、新世代放置ゲーム」
▶いろいろなコンテンツと並行でプレイ可能なゲーム性がある。

📚「図鑑がじわじわ埋まっていくのが楽しい」
▶100種類以上の個性的な生物が存在し、図鑑をコンプリートする楽しみがある。

総合レビューは「非常に好評」です。
※これらのコメントは、Steamレビューから引用しています。

デモ版公開中、深淵の世界を体験しよう


『Fishing the Abyss』は、デスクトップアクセサリのような独創的な釣りゲーム。
現代のライフスタイルに合わせ、「ほかの作業をしながらプレイできる」 ゲーム性が特徴だ。

また、可愛さと禍々しさが同居するドット絵や、深淵に潜む未知の世界をじっくりと堪能できるのも魅力のひとつ。

ウマー氏の開発インタビューを通じて、本作の魅力を感じた人も多いはず。
デモ版は無料でダウンロードできるので、ぜひその世界観を体験してほしい。

引用・参考情報について
本記事で使用したスクリーンショットおよび情報は、以下に基づいております。

スクリーンショット: 『Fishing The Abyss』のゲーム内プレイ映像より取得(購入版を使用)
ゲーム仕様・特徴: 『Fishing The Abyss』のSteam公式ページを参考

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本記事は『Fishing The Abyss』の魅力を紹介する目的で作成されており、広告を含む収益モデルのもと運営されるサイト内コンテンツの一部です。
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ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

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