「あなたの“推し”は誰ですか?」
「推し活」って、不思議なほど力をくれるんですよね。
気づけば、推しのためにいろんなことを学んでいました。
動画編集、ホームページの作成、ちょっとしたマーケティングの知識まで…。
不思議ですよね。誰かに頼まれたわけでもないのに、自分から学びたくなるなんて。
ふつうなら面倒くさくて投げ出していたことも、「推しのため」と思うと、むしろ楽しい。
苦手だったはずのことが、まるで遊びのように夢中になれてしまう。
それだけ、推しって人を動かす力があるんですよね。
でも――少しだけ、気をつけないといけないこともあると思います。
推しって、ただ「好き」とか「憧れ」とか、そういう単純な感情じゃない。
ときにそれは、「それがなければ生きていけない」と感じてしまうほど、
心の奥深くまで入り込んでくるものなんです。
嬉しいときは心が弾むけれど、
辛いときは、光のない穴に落ちていくような…そんな、どうしようもない孤独や苦しさに包まれてしまうこともあるんです。
だからこそ、推し活をしている人には、自分の気持ちをちゃんと抱きしめていてほしい。
どんなに夢中でも、自分自身を見失わないでほしい。
……と言いつつ、それが一番難しいんですけどね。
だって、推しって――
その人の人生を、良くも悪くも、少し狂わせてしまう存在なのだから。
ほんとうに、難しいものです。
(文・ねりけし)

