2026年1月15日

『メグとばけもの』レビュー|泣ける理由と、やさしさの裏にある切なさとは?

これほどまでに心に突き刺さるゲームだとは思いませんでした。

『メグとばけもの』

タイトルを見れば、なんとなくわかる。「人間の子供とばけものの物語」。
ビジュアルも、万人向けな優しい雰囲気。

「インディーゲームにしては、ちょっとおとなしめ?」。

そんなファーストインプレッションでした。
でも…..この世界『優しいだけじゃない』。

感情をブンブン振り回されて、涙が止まりませんでした。

あなたにもこの物語に出会って欲しいです。
きっと、こぼれた涙が、あなたの心をそっと洗ってくれます。

ライター/ねりけし

目次
『メグとばけもの』はどんなゲーム?
涙が世界を壊すとき──魔物と少女の出会い
戦って、あやして、守りぬく。ロイとメグの共闘システム
どれくらいぶりだろう、こんなふうに泣いたのは
あとがきのような気持ちで

『メグとばけもの』はどんなゲーム?


タイトル:『メグとばけもの
ジャンル:Adventure RPG
開発元・販売元:Odencat株式会社
プラットフォーム:Nintendo Switch・Steam (PC, Mac, Linux) ・Xbox X|S One
対象年齢:12歳以上
価格:1,650円

少女が泣くと世界が終わってしまう──。
人間の少女「メグ」と魔界の住人「ロイ」の物語。
あたたかいピクセルアートと、心に沁みる旋律が彩るアドベンチャーRPG。

涙が世界を壊すとき──魔物と少女の出会い


「魔界」。
様々な魔物たちが住む世界。

「魔物たちの住む世界」と聞くと秩序や文化は無いように思いますが、なぜか人間の道具や文化が存在しています。
そんな不思議な世界

魔界に住む魔物「ロイ」「ゴラン」
二人は、魔界に迷い込んだ人間の少女「メグ」と出会います。


人間の子供。魔物にとってはごちそうです。
ゴランがメグに牙をむき、食べようとしたその瞬間……
メグは耐えきれず、泣き出してしまいました。

彼女の涙がこぼれた途端、空気が震え、周囲の景色が熱を帯びていきます。
まるで世界がメグの悲しみに同調するように……。

どうやら──メグが泣くと、本当に世界が滅んでしまうらしいのです。

そんなことから、仕方なくメグの世話をするようになったロイ。乱暴者のロイですが、一緒に過ごすうちにメグと心を通わせていきます。


そして、メグを母親の元に返すため人間の世界へ向かうことになるのでした。

戦って、あやして、守りぬく。ロイとメグの共闘システム


いわゆる一般的なRPGとは少し違って、何度もバトルを繰り返したり、難しいシステムを覚えたりする必要はありません。
本作は、アドベンチャーにRPGのスパイスが加えられたような作品です。
そのぶん、ストーリーにじっくりと集中できるのが嬉しいところ。

フィールド移動は、町などのポイントをクリックして選ぶシンプルな形式。


複雑なダンジョンもなく、迷うことはまずありません。
でも、「一本道だから寄り道はできないのかな?」と思ったら、それはちょっと違います。
本作には、物語に深みを与えてくれるサブクエストも用意されていて、プレイヤーの歩み方次第で新たな一面に出会えるようになっています。

そして何より特筆すべきは、この作品ならではのバトルシステムです。


メインで戦うのは「ロイ」。誰よりも強く、たくましい体で敵を圧倒していきます。
でも彼には、常にそばにいる少女「メグ」がいます。
ロイが傷つくたびに、メグの心もまたダメージを受けてしまうのです。
そして彼女の心が限界を超えてしまうと、涙があふれて──その瞬間、世界が終わってしまう。

だからロイは、ただ戦うだけではダメなんです。
大切なメグの心を守りながら、彼女をあやし、安心させてあげなければならない。
この緊張感とやさしさが、バトルにぬくもりとドラマをもたらしてくれます。
単なる戦闘ではなく、物語の一部として自然に心に残る体験になるのです。

バトルはすべてが重要なイベントバトルで、それぞれにユニークなギミックが仕込まれています。
そのたびに新鮮な驚きがあって、物語を進める楽しみがどんどんふくらんでいくことでしょう。

どれくらいぶりだろう、こんなふうに泣いたのは


冒頭にも書いたように、最初は「きっと、万人向けのRPGなんだろうな」と思いながらプレイを始めました。
正直に言うと、私はそういった“王道”の作品が心に深く残ることは少なくて、
少しクセのある、ちょっと不思議なゲームに惹かれるタイプです。

それでも『メグとばけもの』は、ピクセルアートのやさしい雰囲気に惹かれたのと、
周囲で話題になっていたこともあって、気になって手に取ってみました。

プレイしてすぐに、「あ、このゲームは“かわいい”だけじゃないんだ」と気づかされました。
魔物と人間。狩る者と狩られる者。
そこには、やさしさだけでは語りきれない出来事が静かに積み重なっていきます。

でも、だからこそ、このゲームには深さがあります。
いくつもの場面で、心に何度もグサグサと刺さるような出来事があり、
気づけば私は、何度も涙を流していました。

こんなふうに心が震えて、涙したのは……いったい、どれくらいぶりだろう。
プレイを終えたあと、私はそんなことを考えていました。

どんな細かな内容でも、言葉にすればネタバレになってしまいそうで──
多くは語れません。

ただひとつだけ。
このゲームを、一度プレイしてみてほしい。

それだけを伝えたくて、この記事を書いています。
きっと、プレイし終えたあなたの心は、少しだけやさしく、少しだけきれいになっているはずです。

あとがきのような気持ちで


世界がやさしくなるゲームでした。

それだけで、きっとプレイする意味があると思うのです。

本作は、2025年4月24日にNintendo Switchパッケージ版が発売されました。
このパッケージ版にはDLC「ばけものたちの記憶」が先行収録されます。
これから始める人にピッタリのパッケージ版。
プレイを検討している方はチェックしてみてくださいね!

引用・参考情報について
本記事で使用したスクリーンショットおよび情報は、以下に基づいております。

スクリーンショット: 『メグとばけもの』の公式プレスキットより取得
ゲーム仕様・特徴: 『メグとばけもの』公式ページを参考

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本記事は『メグとばけもの』の魅力を紹介する目的で作成されており、広告を含む収益モデルのもと運営されるサイト内コンテンツの一部です。
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ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

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