精密なピクセルアートで描かれた雄大な自然、そこに息づく野生動物たち。水のせせらぎや鳥のさえずりが心を落ち着かせてくれる――そんな癒やしの世界が広がるのが、Wombat Brawlerの新作『Wild n Chill』です。
本作は、『Cast n Chill』の世界観を受け継ぎながら、大自然の中で一からアウトドア生活を築いていくサバイバルクラフトゲーム。デモ版では、その穏やかな空気と自然の厳しさが同居する魅力をひと足早く体験できます。
本記事では、先行デモ版をプレイして感じた本作の魅力と感想をお届けします。まるで一枚の絵画のような美しいピクセルアートと、自分の手で少しずつ暮らしを形作っていく楽しさを中心に紹介していきます。
美しいピクセルアートが作る癒やしの世界

精密なピクセルアートで描かれるリアルな大自然。
うっそうと茂る木々、穏やかに流れる川、そして苔をまとった森の中の小屋。
さらには、小鳥のさえずりや川のせせらぎが相まって、まるでマイナスイオンに包まれているかのような心地よさを感じさせてくれます。
『Cast n Chill』でも大きく注目された大自然の表現ですが、本作ではその美しい自然の中で実際に生活を営めることが、一番の魅力だと感じました。

森にはさまざまな野生動物が暮らしており、大きなクマから小さなウサギまで、その姿は実に多彩です。ただ歩き回るだけでなく、動物たちはそれぞれ自然の一部として息づいており、その様子を眺めているだけでも、この世界への没入感がぐっと深まります。
何もない場所から始まるアウトドア生活

デモ版では、何もない森の中に、主人公と一匹の犬だけという状況から始まります。
まずは、落ちている石や木の枝を拾い、生活に必要な素材を集めることになります。
素材を集めるたびに、新たにクラフトできるものが増えていくのも本作の魅力です。例えば、石を拾えば石のナイフ、ツタを見つければロープのような道具を作れるようになります。何も持たない状態から少しずつ生活の基盤を築いていく過程は、まさにサバイバルそのもの。新しい道具が増えるたびに、「次は何が作れるのだろう」というワクワク感が生まれ、自然とゲームの世界へ引き込まれていきます。

クラフトを進めると、たき火を作れるようになり、さらに『モンスターハンター』シリーズでおなじみのような肉焼き器も設置できます。少しずつキャンプが充実していく様子は見ていて楽しく、拠点を育てていく喜びを味わえます。
何かを失うサバイバルというより、「今日を生きるための暮らし」を一つずつ作り上げていく感覚が心地よく、つい時間を忘れて素材集めに夢中になってしまいました。
自然は癒やしだけではない
本作では、スタミナ、空腹、水分、寒さ、そして眠気などが一つのゲージで管理されています。放っておくとゲージが減少し、思うように行動できなくなるため、川で水を飲んだり、木の実を食べたりして体調を維持しなければなりません。
しかし、大自然は癒やしだけを与えてくれる場所ではありません。ここはさまざまな野生動物たちのテリトリーでもあり、その領域に不用意に足を踏み入れれば、危険が待ち受けています。


デモ版で特に脅威だったのが、大きな熊です。こちらが近づくと牙をむき、容赦なく襲いかかってきます。攻撃を受けるとケガを負い、スタミナも大きく奪われてしまいました。
危険を察知し、無理に近づかないことも、この世界で生き抜くための大切な知恵。自然の恵みを受けながら、ときには自然を恐れることも必要なのだと感じました。
少しずつ広がる生活が楽しい
最初は、何も持たない状態から始まる本作。
じわじわとできることが増えていく過程が、とても楽しく感じられました。
石を拾って石のナイフを作り、ツタを見つけてロープを作る。そして石の斧をクラフトし、木を切れるようになる。集めた木材で簡易テントを建て、そのそばに焚き火を設置。夜はワンちゃんと一緒に眠り、そこを拠点として少しずつ生活を充実させていきます。さらに弓を作れば、狩りにも挑戦できるようになります。

また、森で暮らす人との交流も用意されています。依頼された品を持っていくと、有用な道具と交換してもらえることもあり、それらを活用することで森での暮らしはさらに広がっていきます。


生活に必要なものを一つずつ自分の手で作り上げ、その積み重ねによって世界が少しずつ広がっていく。この成長の実感が心地よく、気づけば時間を忘れて没頭していました。
デモ版では体験できませんでしたが、製品版では自分だけの小屋も建てられるようになるとのこと。これから先、『Wild n Chill』の世界がどこまで広がっていくのか、今からとても楽しみです。
手帳をめくるたび、新しい発見が待っている
本作では、発見したものや覚えたことが、イラスト付きの手帳に少しずつ記録されていきます。
もちろん、イラストはすべて美しいピクセルアート。動物や植物、アウトドア道具まで精密に描かれており、ページを眺めているだけでも楽しい時間を過ごせます。


ページをめくっているうちに、子どものころ夢中になって読んだ『冒険図鑑』を思い出しました。イラストに添えられたキャプションもユーモアにあふれていて、読んでいて思わず笑みがこぼれる場面もあります。知識欲を満たしてくれるだけでなく、世界観への理解も自然と深まっていきました。
今回プレイした日本語ローカライズも自然で読みやすく、文章ならではのユーモアもしっかり伝わってきます。手帳を開くたびに、新しい発見が待っているのも本作の大きな魅力です。
森での暮らしは、まだ始まったばかり

『Wild n Chill』は、美しいピクセルアートで描かれた自然の中で、少しずつ暮らしを築いていく楽しさを存分に味わえる作品でした。
素材を集め、道具を作り、拠点を発展させていく達成感。そして、水のせせらぎや鳥のさえずりに包まれながら過ごす穏やかな時間は、慌ただしい日常を忘れさせてくれるような心地よさがあります。一方で、熊をはじめとした野生動物への警戒や、空腹・水分管理といったサバイバル要素が適度な緊張感を生み出し、ただ癒やされるだけでは終わらない奥深さも感じられました。
デモ版だけでも、自然の中で暮らす魅力は十分に伝わってきました。製品版では小屋づくりやさらに多くのクラフト要素も用意されているとのことで、この世界でどんな暮らしが待っているのか、今からとても楽しみです。
大自然の中で自分だけの暮らしを築いてみたい方は、ぜひSteamでウィッシュリストに登録して、今後の続報を楽しみに待ってみてはいかがでしょうか。
作品情報
タイトル:Wild n Chill
ジャンル:サバイバルクラフト / シミュレーション
開発・販売:Wombat Brawler
対応機種:PC(Steam)
リリース:未定
プレイ人数:1人(オンライン協力プレイ対応)
日本語:対応
デモ版:配信中
※本記事は、Wombat Brawlerより提供いただいた先行デモ版をプレイした内容をもとに作成しています。
© Wombat Brawler 2026

ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

