ボクセルで描かれたかわいらしい街並みを眺めながら、のんびり都市を作る――そんなゲームかと思っていました。
ところが『Microlandia』は、市民一人ひとりが働き、税金を払い、病気になり、失業すれば犯罪にまで手を染めることもある、驚くほど本格的な社会経済シミュレーションです。
本作はgamescom 2026のIndie Arena Booth Official Selectionに選出され、東京ゲームショウ2026への出展も予定されている注目のインディーゲーム。今回は序盤をプレイしながら、街づくりの楽しさや気になったポイントを紹介します。
最初はブロック遊びのような感覚で街づくり

ゲームは何もない広大な土地からスタートします。まずは街の名前を決めるところから始まり、自然と愛着が湧いてきます。ちなみに、筆者は『サガ フロンティア』の妖魔の都にちなんで「Facinaturu(ファシナトゥール)」と名付けました。気分はオルロワージュ様です。
最初は「何をすればいいんだろう」と少し不安になりますが、チュートリアルが用意されているので、街づくりゲームに慣れていない筆者でも迷わず遊び始められました。
道路を敷き、その周囲に住宅や商業施設を配置していくという基本ルールはとてもシンプルです。
ポチポチと建物を置いていくだけなのですが、荒野が少しずつ街へ変わっていく様子を眺めているだけでも気持ちよく、「自分の街を開拓している」という感覚をしっかり味わえました。
「市役所の近くに警察署かな?」と考える時間が楽しい

遊んでいて特に面白かったのは、自分なりの街並みを作れること。
「市役所の近くには警察署を置こうかな」「住宅街の近くに公園があったほうが住みやすそう」など、実際の街を思い浮かべながら配置を考えていると、本当に自分が市長になったような気分になります。
効率だけを追い求めるのではなく、自分の住んでいる街に近づけたり、理想の街並みを作ったりと、自由な遊び方ができるのも魅力でした。
かわいい見た目とは裏腹に、経済はシビアな側面も

一方で、街づくりは見た目ほど甘くありません。
道路や施設を好き放題建てていると、あっという間にお金が減ってしまいます。
それでも比較的収入も増えやすく、「意外と何とかなるな」と感じる場面もありました。
さらに政策では税率なども変更できますが、税金を上げすぎれば市民の不満が増え、支持率にも影響するようです。
かわいいボクセルの世界なのに、政治や経済までしっかり考えさせられるのは、本作ならではの面白さでしょう。
新聞が街の問題を教えてくれる演出もユニーク

街で起きた出来事は新聞として報じられます。
犯罪やトラブルなど、自分の街で何が起きているのかをニュースとして確認できるため、「何が悪かったのかな?」と振り返るきっかけにもなりました。
しかも悪い出来事はしっかり市長の責任にされるので、「そんなことまで私のせい!?」と思わず苦笑いしてしまう場面も。
数字だけではなく、街で暮らす人たちの生活を感じられる演出として印象に残りました。
かわいい街づくりも、本格シミュレーションも楽しめる作品

『Microlandia』は、かわいいボクセルの街を自由に作る楽しさと、本格的な都市運営シミュレーションの奥深さを両立した作品でした。
難しそうに見えるテーマですが、最初はブロック遊びのような感覚で街を広げていくだけでも十分楽しめます。
もちろん、政策や財政まで細かく考え始めれば、一気にシミュレーションゲームらしい歯応えも味わえるはずです。
今回は序盤のみのプレイでしたが、「次はもっと良い街を作ってみよう」と思える楽しさがあり、続きを遊びたくなりました。
穏やかなBGMも心地よく、のんびり街づくりを楽しみたい人にも、本格派シティビルダーを遊びたい人にもおすすめしたい一本です。
作品情報
タイトル:Microlandia
発売日:2025年12月3日
ジャンル:シティビルダー/都市建設シミュレーション
価格:1,150円(Steam)
対応プラットフォーム:Steam(Windows/Mac/Linux)、itch.io(Windows/Mac/Linux)
対応言語:日本語、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポーランド語、ポルトガル語、トルコ語、韓国語、簡体字中国語
開発:Information Superhighway Games(ドイツ・ベルリン)
出展予定:gamescom 2026(Indie Arena Booth Official Selection「Democracy at Play」)、東京ゲームショウ2026(インディーゲームコーナー)
※本記事のプレイ画像は筆者が撮影したものです。また、一部の画像はInformation Superhighway Gamesの公式プレスキットより使用しています。
※本記事はInformation Superhighway GamesよりSteamキーをご提供いただき、プレイした内容をもとに執筆しています。掲載内容・感想は筆者自身のものです。
© 2026 Information Superhighway Games.

ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

