2026年8月8日

田舎での「生活」シミュレーションゲーム『ほの暮しの庭』体験会レポート&独占インタビュー。不穏に見える作品の気になるアレコレをお伺いしました!

2026年7月30日にリリースを控えている『ほの暮しの庭』。

『夜廻』チームが贈る新作として、昨年の7月にNintendo Directで発表がされた時のざわつきを覚えています。

今回は一足先にプレイ…いえ、「入村体験」をさせていただいたので、彼ヶ津(カガツ)村の様子を皆さまにお届けします。

また、『夜廻』シリーズのディレクター溝上侑氏と、『ほの暮しの庭』開発責任者の勝又美桜氏に「本音」を含むお話も伺えましたので、あわせてお楽しみください。

村の一員として認められるために…まずは労働!


▲ぼろぼろの家と荒れた土地からスタート

山の中で彷徨っていた幼い主人公は、小さな集落、彼ヶ津村に保護されます。村人にお礼を言いに行くも、何故かみんな口を閉ざし冷たい様子。

どうやら「本当の村の一員」として認めてもらうには、作物を育てて「神さま」に捧げたり、「八つの村の掟」を理解しなければならないようです。

掟に従って過ごすうちに、だんだんと心を開いてくれる住民たち。しかしそれでもまだ、主人公に聞こえないようヒソヒソと話しているシーンが流れます。

とにかく自分にできることはまず、畑を綺麗にして作物を出荷し、お金を稼ぐこと!体力に気をつけながら、農業を楽しみましょう。

▲お花や作物、スプリンクラーまで完備された豪華な拠点へ!

 家も家具などが充実し、素敵になっていますね。

単なる「農業」シミュレーションではない


本作は農作・牧畜・釣りなどに加え、狩りをすることも可能です。最初は畑作りのために雑草を抜いたり岩を砕いたりと、農業要素をこなしていきますがジャンルとしては「生活」シミュレーション。

住民にプレゼントをあげて好感度を高めたり、一緒にご飯を食べたり。そして時々不穏な要素があったり……。

▲「タダメシ食ってけ!」というタイミングには、お高いうな重を注文させていただきました

毎晩の来訪者


1日の農業や、住民との交流を深め、体力もないしもう寝るか~というところで、何者かがドアをノックする音で目覚めます。

「掟の一、午後十一時以降外出禁止」を破っている誰かがいるのでしょうか。

主人公に対し、「まさか本当に自分がなんなのか、わからないというのか……!?」といった、何かを知っている怪しい人物の登場も。

このあたりは、確かに不穏ですがびっくりさせるような脅かし要素はありません。シナリオを進行するための不穏要素、といったところでしょうか。

怖いことが起きない、のどかで平和な田舎生活を楽しめる「あんしん暮しモード」もあるので、ホラー要素が苦手という方にも安心してプレイしていただけます。

図書館システム


どうやら「紛失図書」を見つけることで、彼ヶ津村についてのバックボーンが見られるようです。考察が捗る部分ですね。
村の「八つの掟」や「神さま」、そもそも村長が10代後半、というのも気になります。もっと年齢が上の方もいるのに……明らかになっていくのが楽しみですね。

▲村の八つの掟以外にも色々と書かれていそうなナニカの契約書

是非、どんな登場人物がいるのか気になった方は公式HPをご覧ください。
可愛らしいタッチの中に、「〇〇の記憶がない」「〇〇を埋めている」など、気になる登場人物がたくさんいます。

開発チームへの独占インタビュー


今回は企画・ゲームデザインの溝上侑氏(みぞかみ ゆう)と、開発責任者の勝又美桜氏(かつまた みお)に作品についてのお話を伺いました。

──『ほの暮しの庭』を作ろうと思ったきっかけはなんでしたか?

溝上氏『夜廻』シリーズをずっと作ってきた中で、そのノウハウを活かして新しいゲームを作りたい、というのが発端でした。そこで選んだのが、ギャップも含め面白いかなと思い生活シミュレーションというジャンルを『ほの暮しの庭』としてパッケージングしました。

──チームは何人くらいで作られているんでしょうか。

勝又氏 メインは10人ちょっとくらいですかね、『夜廻』はもう少し少なかったです(笑)。

溝上氏 今回は作るものが多かったので、期間と人を増やして作りました。

──昼間のまったりしたパートと、夜の不穏なパートを組み合わせた理由は何かありますか?

勝又氏 もともと、生活シミュレーションとホラーの相性がそこまで良くないことは一応わかっていたのですが……『夜廻』のノウハウを使って新作を作る、じゃあ割合をどうしようか?となった時に『夜廻』のようなホラー部分を取ってしまうと他の農業ゲームと何が違うんだろう?という面もありました。うまく2種類のジャンルを混ぜ合わせよう、という努力はしましたね。

溝上氏 農場部分のシミュレーションだけで見ても、ホラーゲームとしても、なかなか他にはない要素を入れています。

──「農業」シミュレーションではなく「生活」シミュレーションなのは何かこだわりがあるのでしょうか。

溝上氏 生活、暮らしをシミュレーションして楽しんでほしいという思いがあります。リアルに住んでいるような、彼ヶ津村が日本のどこかにあるような感じで。絵柄はデフォルメされていて可愛らしいですが、置いてあるものや風景は出来るだけリアルで既視感のあるようなものに寄せています。

──ちなみに、彼ヶ津村のモデルはあったりしますか?

溝上氏 モデルはないですね。我々はバーベキューに行くことがあったりするんですが、その時の風景を思い出したりとか。

勝又氏 例えばバーベキュー場に行かなくてもその辺でバーベキューできちゃうような田舎みたいな……。

溝上氏 そういった田舎っぽさや集落っぽさは意識していて。田舎生まれの方は、うちの地域にもそういうのあったなぁとか楽しめるのかなと思っています。

──「あんしん暮しモード」はもともと実装される予定でしたか?

溝上氏 もともとは考えてなかったんですけど……思いの外いい感じに生活シミュレーションパートが良く出来てしまったんです(笑)。

勝又氏 生活シミュレーションパートが充実しているのに、ホラーがあることでプレイしない・できない、というのは勿体ないので、思い切ってホラー要素を完全に排除したモードを作るのはありなんじゃないか、となりました。

溝上氏 『夜廻』は、絵柄は可愛いけど怖いから出来ない、って方が多かったと思います。実況で『夜廻』を見たって方こそ、本作はおすすめしたいですね。

勝又氏 本作はホラーと言いつつもシナリオ部分に関しては、違和感を感じる、村の閉鎖的な良くないところが出ている、といった雰囲気で進むので、ホラーが苦手な方でもプレイできると思います。私もホラーは苦手なので(笑)。

──ホラーは苦手とのことですが、普段はどんなジャンルのゲームをプレイされますか?

溝上氏 私はなんでもやっちゃう雑食タイプですね、ホラーも好き。

勝又氏 私はホラーはほぼやらないです……農業シミュレーションとかが好きですね、あとはリムワールドとかシムシティとか。

溝上氏 リソース管理系?

勝又氏 確かに仕事でもリソース管理して、ゲームでも管理してますね(笑)。

溝上氏 そのあたりで良かったなと思うのは、私は何を書いても『夜廻』になっちゃうんです。でも生活シミュレーションを楽しみたい人からしたら嫌だとか、怖すぎる、となってしまう部分があるので……。 

勝又氏 動物や野菜を育てるような、ユーザーが積み上げていくものを、ホラー側の都合で奪うのはやめましょう、というラインがあります。例えば、大切に育ててきた家畜が、ホラー側の都合で殺されちゃう、みたいな。そういうのは良くないからやめよう、としています。たまにあるんですよ、溝上さんが、ごめん!住人殺していい?とか。だめです(笑)。プレイヤーが労力をかけて得たものを奪うのはなしにして、どうしても演出上必要なら一旦奪っていいけど、あとで補填しようと話し合って決めました。

溝上氏 すぐ奪いたくなります、大切なものほど奪い甲斐があるので(笑)。でもバランス的には良い具合におさまったのかなと思います。

勝又氏 『夜廻』的な演出を求めている方も、物足りないと感じることはないと思いますね。

溝上氏 ちゃんとナニカが起きているよね(笑)。

勝又氏 あぁ『夜廻』だ、となるかと思います。

──公式HPの登場人物紹介に「〇〇を殺そうとしている」とありますが……。

溝上氏 住人たちと生活していくうえで、推しができると思うし、できやすいシナリオにもしているので、そこの関係性も楽しめるようになっています。

──最後に、作品を楽しみにしている方へ一言お願いします。

勝又氏 生活シミュレーションとしてかなりクオリティが高くできたので、シナリオを含め楽しんでほしいと思っています。

溝上氏 生活シミュレーションがホラーのおまけなんじゃないかと思われている気がします。農業がメイン、比率としては8:2くらいで、ホラーはフレーバーとして楽しんでほしいですね。

──本日は貴重なお時間と、素敵な体験をありがとうございました!

お二人とも終始笑顔で、エネルギッシュにお話しくださり、とても素敵なインタビューとなりました。

『ほの暮しの庭』は、2026年7月30日に発売が決定しておりますが、予約特典もかなり豪華ですので要チェックです!

作品情報


タイトル:ほの暮しの庭
ジャンル:生活シミュレーション
対応機種:Nintendo Switch 2 / Nintendo Switch / PlayStation 5 / Steam / Windows
発売予定日:2026年7月30日
プレイ人数:1人
価格:Switch 2 / PS5 / Steam / Windows版 8,200円(税込9,020円)/Switch版 7,200円(税込7,920円)
発売:日本一ソフトウェア
企画・ゲームデザイン:溝上侑
開発責任者:勝又美桜
音楽:高須和也、ZIZZ STUDIO
CERO:C(15歳以上対象)
公式サイト:https://nippon1.jp/consumer/honogurashi/
公式X:https://x.com/Honogurashi
公式ハッシュタグ:#ほの暮しの庭

※掲載画像は日本一ソフトウェアより提供いただいたプレス素材および、体験会にて撮影した画像を使用しています。
©2026 Nippon Ichi Software, Inc.

ライター/ロエマ

20年以上ゲームをしているのにジャンルを未だに上手く説明出来ない。ホラーとパズルは苦手。

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