2026年7月23日

『冒険家エリオットの千年物語』体験版「Prologue Demo」プレイレポ。HD-2Dが描く“冒険の空気”に惹かれた

最近、インディーアクションRPG『Alabaster Dawn』をプレイしたばかりでした。

個人的には、あの作品は現在のインディーアクションRPGの最高峰のひとつだと思っています。
だからこそ、『冒険家エリオットの千年物語』には少し不安もありました。

発売時期も近く、どうしても比較されやすい立場になる作品です。
正直、「後発の本作は大丈夫だろうか」と感じていた部分もあります。

けれど、実際に最新の体験版『Prologue Demo』を遊んでみると、その印象は大きく変わりました。

『冒険家エリオットの千年物語』は、『Alabaster Dawn』とはまったく違う方向で魅力を作り上げていたからです。

スクウェア・エニックスらしい豪華な演出。
HD-2Dで描かれる空気感のある世界。
そして、誰かと一緒に旅をしている感覚。

本作には、“リッチな冒険RPG”としての魅力がしっかり詰まっていました。

なお、NostalPixでは、東京ゲームショウ2025で試遊した際のプレイレポートも掲載しています。
今回の「Prologue Demo」と比較すると、より本作の方向性や空気感が見えてくるかもしれません。

『冒険家エリオットの千年物語』TGS2025試遊レポート ― HD-2D初の完全新作アクションRPG – NostalPix

『冒険家エリオットの千年物語』とは?


『冒険家エリオットの千年物語』は、スクウェア・エニックスが手掛けるHD-2DアクションRPGです。

ドット絵と3DCGを融合させたHD-2D表現で描かれる世界を舞台に、主人公エリオットが“時を超える冒険”へ旅立ちます。

今回配信された体験版では、序盤のストーリーや探索、アクションを一足早く体験可能。
セーブデータの引き継ぎにも対応しています。

HD-2Dだからこそ感じられる、“空気”


本作のビジュアルは、全体的にかなりリッチです。

ドット絵は、『Alabaster Dawn』よりも少しレトロ寄りの方向性。
『オクトパストラベラー』を思わせるような、昔のRPGを思い出す絵作りが心を掴んできます。
少しデフォルメされたようなかわいらしさもあり、親しみやすい印象です。

そのうえで、背景表現が本当に美しい。

光の差し込み方や草木の揺れ、空間の奥行きなど、HD-2Dならではの表現によって、“その世界の空気”まで感じられるような映像になっています。

特に印象的だったのが、時を渡った後の空気感。

本作は時代を超えて冒険していく作品なのですが、体験版では実際に“時を渡る”場面を体験できます。

すると、それまでいた場所とは空気感が大きく変わるのです。

どこかくすんだような色合い。
ほこりっぽさを感じる空間。
少し重たく、静かな空気。

単純に背景が変わるだけではなく、“時代そのものが違う”感覚がありました。
空気がふわっと切り替わり、同じ場所でも漂う雰囲気そのものが変わっていくのです。

この空気作りはかなり心に残っています。

エリオットとヒューリア姫が、とにかく良い


ビジュアル面でもうひとつ惹かれたのが、キャラクターイラストです。

繊細なタッチながら、アニメ調に寄りすぎていない絶妙なバランス。
クセが強すぎず、多くの人が入りやすそうなデザインになっています。

そして、表情がとても豊かです。

特に主人公・エリオットが良い。

最初にイメージイラストを見たときは、もっとキザなタイプの主人公かと思っていました。
けれど実際は、芯がしっかりしていて気さくな青年という印象です。

かっこよさもありつつ、少しかわいらしい一面も感じられて、かなり好感の持てる主人公でした。

また、本作ではヒロインと思われる「ヒューリア姫」と常時交信しており、画面左下には彼女の表情が表示されています。

これがとても良いんです。

ストーリー進行だけでなく、探索やちょっとした行動にも反応してくれます。

しかも、ころころ表情が変わるのでかわいらしい。

ただ一人で冒険しているのではなく、「誰かと一緒に旅をしている感覚」がしっかりあるんですよね。

うん。一人じゃないって、やっぱりいいです。

シンプルだからこそ気持ちいいアクション


アクションは、今のところかなりシンプルです。

体験版で触れた範囲では、コンボを繋げるタイプではなく、一撃ずつしっかり攻撃を当てていくスタイルでした。

感覚としては、『ゼルダの伝説』系に近い印象でした。

草を切れるところも含め、かなり王道のアクションRPGらしい作りです。

武器は、

  • ブーメラン
  • 爆弾

などを使用可能。

どれも反応が小気味よく、操作していて気持ちよさがあります。

単発攻撃中心だからこそ、

「欲張りすぎずに戦う」

感覚が自然と生まれるのも良かったポイントでした。

しっかり攻撃を当てて、防御して、敵の隙を見る。

派手なコンボで押し切るというより、計画的に戦えている感覚があります。

アクションRPGですが、複雑すぎる操作は求められません。

なお、難易度は3段階から選択可能。

イージーでは敵がかなり勢いよく倒れていくので、アクションが苦手な人でも安心して遊べそうです。
筆者はアクションゲームが苦手。
ですのでイージーでプレイしましたが、とても爽快に気持ちよく遊ぶことができました。

イベント演出から感じる“作り込み”


本作を遊んでいて印象的だったのは、全体の作り込みの丁寧さでした。

イベントシーンにはしっかりボイスが用意されており、演出面もかなり力が入っています。

アクションそのものの完成度も高いのですが、それ以上に、

  • 映像演出
  • カメラワーク
  • 音の美しさ
  • 会話シーンのテンポ

など、RPGとしての没入感を高める部分が丁寧に作られていました。

特にイベントシーンは、キャラクター同士の距離感や関係性を感じやすく、物語への没入感を高めてくれていました。

もちろん、インディー作品にも素晴らしい作品は数多くあります。
そのうえで本作には、スクウェア・エニックス作品らしい、安定感のある作り込みと演出の厚みを感じました。

体験版ながら、しっかり冒険RPGを遊んだ満足感が残る作品でした。

まずは無料体験版を触ってみてほしい


今回の体験版では、物語序盤を遊ぶことができます。

しかも、セーブデータ引き継ぎにも対応。

魔石など、まだ把握しきれていないシステムもありましたが、そのあたりは実際に触ったほうがわかりやすそうです。

『Alabaster Dawn』とは違う。
けれど、『冒険家エリオットの千年物語』には、本作ならではの魅力がしっかりありました。

美しいHD-2Dの景色。
時代を渡った先に漂う重たい空気。
そして、ヒューリア姫と一緒に旅をしている感覚。

体験版を終えたあとには、「もう少しこの世界を歩いてみたい」と自然に感じていました。

気になっていた人は、まず無料体験版から触ってみてもいいかもしれません。

基本情報


タイトル:『冒険家エリオットの千年物語』

ジャンル:アクションRPG

発売日:2026年6月18日(木)
※Steam版は2026年6月19日(金)発売

プレイ人数:1人
※ローカル2Pプレイ対応

CERO:B

対応プラットフォーム:Nintendo Switch 2 PlayStation 5 Xbox Series X|S Windows Steam

価格:
パッケージ版

  • 通常版:7,480円(税込)
  • コレクターズエディション:22,990円(税込)

ダウンロード版

  • 通常版:7,480円(税込)
  • デジタルデラックス:8,580円(税込)
  • デジタルデラックスアップグレード:1,320円(税込)

対応言語:
Nintendo Switch 2 / PlayStation 5

  • 日本語
  • 英語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ドイツ語
  • スペイン語

Xbox Series X|S / Windows / Steam

  • 日本語
  • 英語
  • フランス語
  • イタリア語
  • ドイツ語
  • スペイン語
  • 中国語(繁体字 / 簡体字)
  • 韓国語

ボイス:

  • 日本語
  • 英語

開発:

  • クレイテックワークス
  • SQUARE ENIX 浅野チーム

権利表記:© SQUARE ENIX

※掲載画像はゲームプレイ映像および体験版内で撮影したスクリーンショットを使用しています。
© SQUARE ENIX

ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

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