「日本語 はサポートされていません」の文字を見る。
それだけで、どこか“海外旅行の入口”みたいな感覚になります。
興味はある。でもちょっと不安。
子どもの頃、絵本を眺めていた時の感覚に、少し似ています。
言葉を全部は読めない。けれど、絵だけで“向こうの世界”が存在していることは伝わってきた。
海外インディーゲームにも、少し似た感覚を感じます。
Steamには、美しいピクセルアートのゲームが大量に並んでいる。
だけど日本語未対応というだけで、その多くが「存在しないゲーム」になってしまっていました。
『Alabaster Dawn』も、そんな作品のひとつでした。
けれど実際に触れてみると、このゲームは言葉以上に、“操作していて気持ちいい”という感覚が強く伝わってきました。
今回は、「英語が得意ではないライター」が実際にプレイしながら、『Alabaster Dawn』はどこまで遊べるのかをレポートしていきます。
| 目次 |
|---|
| 『Alabaster Dawn』はどんなゲーム? 爽快アクションが魅力の2.5D RPG |
| 『Alabaster Dawn』は英語がわからなくても遊べる? |
| もちろん、困る部分もある! |
| 一番印象に残ったのは、“操作感”だった |
| 「英語だから遊ばない」は、本当にもったいない |
『Alabaster Dawn』はどんなゲーム? 爽快アクションが魅力の2.5D RPG
タイトル:『Alabaster Dawn』
ジャンル:トップダウン2.5DアクションRPG
開発:Radical Fish Games
対応プラットフォーム:PC(Steam)
価格:3150円 ※2026年5月15日までリリース記念セール中 2677円
日本語対応:なし(2026年5月時点)
Steamストアページ:https://store.steampowered.com/app/3110760/Alabaster_Dawn/
※早期アクセス中
『Alabaster Dawn』は、『CrossCode』のクリエイターが手掛ける2.5DアクションRPGです。
広大な世界を探索しながら、複数の武器やスキルを使って戦い、荒廃した世界を再生していきます。
実際に遊んでみると、かなりアクション寄りの作品でした。
回避やコンボを繋ぎながら戦うスタイルで、スピード感もかなりあります。
見た目は綺麗なピクセルアート作品なのですが、触ってみると想像以上に爽快感が強かったです。
一方で、本作はアクションだけではありません。
スキルツリー、装備強化、料理、集落の発展など、RPG要素もかなり多め(のようです)。
ストアページを見た時は、「これ、日本語なしで大丈夫なのか……?」と少し不安になりました。
実際、ゲーム内には専門用語っぽい単語もかなり出てきます。(筆者は理解できていませんが……。)
ただ、実際にプレイしてみると、“遊びながらなんとなく進める”作りになっている印象でした。
『Alabaster Dawn』は英語がわからなくても遊べる?
結論から言うと、
「英語がわからなくても遊べます」。
まず、本作が“アクションRPG”ということが大きいです。
テキスト主体のアドベンチャーではなくアクションなので、言語がわからなくても爽快なアクションを楽しむことができました。

また、ストーリーの進め方もわかりやすく、マップに目的地が表示されたり、行く場所がクローズアップされたりするので、雰囲気でもなんとなく読み取ることができます。
キャラ同士の会話も、全部を理解するのは難しいですが、基本の単語だけ読み取ることで、ある程度流れを掴むことができました。
本作はチュートリアルもかなり充実しています。
もちろん英語なのですが……。
ただ、“どのボタンを使うか”はボタンのイラスト付きで表示されているので、英語がわからなくても理解しやすかったです。

また、重要な単語は文字が黄色くなっているので、そこに注目するだけでも「これは大事そうだな」というのが伝わってきました。
個人的には、ピクセルアートの作品が大好きなので、美しいピクセルアートのビジュアルを見るだけでもかなり満足感がありました。

背景やエフェクトも綺麗ですし、キャラクターのバストアップイラストも精細です。主人公のJUNOも、かっこよくてかわいらしい魅力があります。
ちなみに筆者の英語能力は、“中学英語をまともに理解していない”程度です。
それでも『Alabaster Dawn』は、十分楽しくプレイすることができました。
もちろん、困る部分もある!
もちろん、困る部分もありました!
特にふわふわ進めたのは、スキルや装備まわりの説明です。

ゲームを進めると、当然、新しいスキルや装備、そして新要素などが解放されていきます。
じーっと英語の説明文とにらめっこしても、テンポが悪くなりプレイを楽しめません。
ですので「この効果はなんなのか」「どの能力が上がるのか」は、正直かなり雰囲気で進めています。

また、ストーリーについても、細かい設定までは理解できていません。
キャラクターたちの表情を読み取って「今、たぶん重要なことを言っているんだろうな……。」と思いながら見ている場面もありました。
ゲーム内にはファンタジー専門用語っぽい単語も出てくるので、かなりストーリーについてはあいまいな理解で先に進めていました。
なお、本記事執筆時点では、筆者はまだ『Alabaster Dawn』をクリアできていません。
そのため、やりこみ要素やストーリーについては、まだ見えていない部分もあります。
ただ、少なくとも現時点では、「英語がわからないから遊べない」というタイプの作品ではない、と強く感じています。
もちろん、細かい設定や専門用語まですべて理解できているわけではありません。
それでも、「次はどんな場所があるんだろう」「次はどんなアクションが使えるんだろう」と、気づけば夢中で遊び続けていました。
個人的には、この“触っていて楽しい”という感覚こそが、『Alabaster Dawn』の大きな魅力なのではないかと思います。
一番印象に残ったのは、“操作感”だった
本作は、ピクセルアートが非常に美しい作品です。
美しい桜のような木、古代の遺跡、緑の高原、そして不気味さが際立つ侵食された土地。
そのすべてがピクセルアートで表現されており、まさに匠の技を感じました。

ですが、筆者が一番印象に残ったのは、実は“操作感”でした。
まず、レスポンスがとても良いです。
ボタンを押すとスムーズにその行動をしてくれるので、アクションゲーム特有の理不尽さをあまり感じませんでした。
そしてなにより、ボタン配置がかなり深く考えられているように感じます。
筆者はXBOXコントローラーを使用しています。
近接攻撃はXボタン、回避はAボタンです。
この配置が個人的にかなり気に入りました。
XとAが親指の導線上にあるので、攻撃と回避をとてもスムーズに行えるんですよね。
最近の作品だと、RBボタン回避なども多い印象ですが、『Alabaster Dawn』はかなり直感的に感じました。
また、射撃攻撃も可能です。
こちらは右スティックで照準、Rトリガーで攻撃という形になっています。

しかもオートエイムがある程度効くので、ふわっと敵の方向へ向けるだけでもしっかり攻撃できます。
これがかなり爽快です。
このように、直感的に操作できるので、「操作を覚える」という負担をほとんど感じませんでした。
近接攻撃をしながら射撃で別の敵を攻撃したり、回避を挟みながら次のターゲットに照準をつけたり。
瞬時にうまく立ち回れるようになると、かなり気持ちいいです。
しかも、その“気持ちよく動ける状態”まで、そこまで高い習熟度を必要としないのも本作の魅力だと思います。

回避、パリィ、射撃、近接コンボ。
そのアクションの作り込みは、ピクセルアートゲームの枠を超えて、最新の3Dアクションゲームをほうふつとさせる出来でした。
難易度も、難しすぎず簡単すぎず、かなりちょうどいい印象でした。
筆者はかなりのアクションゲーム苦手ゲーマーなのですが、今のところ詰まることなく進められています。
もちろん、魅力は操作感だけではありません。
美しいビジュアル、複数の武器を使い分ける楽しさ、そして耳に残るサウンド。
『Alabaster Dawn』には、開発陣のこだわりや情熱が強く詰め込まれているように感じました。
「英語だから遊ばない」は、本当にもったいない

現時点では、『Alabaster Dawn』は日本語に対応していません。
ですが、開発元であるRadical Fish Gamesの前作『CrossCode』は、日本語対応が行われています。
そのため、本作についても、いつか日本語対応してくれることを個人的には期待したいところです。
価格は3150円。
インディーゲームとして見ると、少し高めに感じる人もいるかもしれません。
ただ、実際にプレイしてみると、その価格にも納得できるクオリティでした。
美しいピクセルアート、爽快なアクション、作り込まれた演出や世界観。
全体的な完成度はかなり高く、個人的にはコンシューマー作品と比べても遜色ないレベルだと感じています。
特にピクセルアートについては、インディー作品という枠を超えて、これまで遊んできたコンシューマー作品も含めて個人的には最高峰クラスの完成度だと感じました。
もちろん、英語が必要になる場面はあります。
ですが、それだけで避けてしまうのは本当に、本当にもったいない作品です。
なお、Steamではデモ版も配信されています。
「英語が不安で迷っている」という人も、まずは一度触ってみてほしいです。
実際にプレイすると、“言葉以上に伝わってくる気持ちよさ”がある作品でした。
「日本語未対応」という壁の向こうに、これだけ魅力的な世界がある。
『Alabaster Dawn』は、そんなことを改めて感じさせてくれた作品でした。
※本記事では、公式Press Kit素材およびゲーム内プレイ画像を使用しています。
© Radical Fish Games

ライター/ねりけし
ピクセルアート(ドット絵)ゲームプレイ歴20年以上。
Vtuberの下で2年間、動画作成とプロモーションを学ぶ。
最近インディーゲームの魅力に気付いて沼にハマる。

